がん検診における対策型検診と任意型検診

わが国で行われているがん検診には、対策型検診と任意型検診という、大きくわけると2つのタイプのものがあるとされています。対策型検診というのは、地域の住民や会社の職員全体としてのがんの死亡率を減少させるという政策的な意図のもとで、市区町村や会社などが実施しているもので、基本的には集団検診として毎年定期的に実施されているものです。費用の大部分は市区町村や会社が負担していますので、無料または500円程度のかなりの小額な自己負担だけで受診することができ、がん検診のなかでももっともポピュラーなものであるといえます。ただし、具体的な個人に即して行われるものではなく、あくまでも集団をとらえて実施されるものですので、がん発見に対する精度が必ずしも高いとはいえない部分もあります。

いっぽう、任意型検診というのは、個人としてがんにより死亡するリスクを下げる目的で受診するもので、人間ドックにあわせて行われるがん検診などがその典型的な例といえます。対策型検診とは違って、完全に自己負担で受診することになりますので、費用面での負担がより重くなるというデメリットはあります。しかし、会社を通じて加入している健康保険組合から一定の助成金が出る場合も多いほか、個人として気になっている部位に即して、入念にチェックを行うことが可能となっているため、対策型検診とは異なり、かなり精度の高い結果を手にすることができるというメリットももっています。

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